
ここではリスティング広告費用の決め方についてお伝えしています(^-^)。
以下のポイントで広告費用を決めるやり方をお伝えしつつ…
- クリック単価
- 成果目標
- 利益
- 損益分岐点
- ライフタイムバリュー
さらに
[st-kaiwa2]広告費の事を考えるとつい頭が重くなるんです凹[/st-kaiwa2]という人に向け、リスティング広告費用を下げるポイント、精神的負担が減る費用の考え方などもお伝えしています。
目次
リスティング広告費はこうして決まる
リスティング広告は「クリックされてはじめて広告費が課金される仕組み」になっている大変魅力的な広告です。
月額でリスティング広告の費用を考えるならば「クリック単価×月間のクリック数」によって決まります。
さらにクリック単価は以下の3つから決められているんですね。
- 上限クリック単価:出稿者が「ここまでだったら広告を表示してもいい」と決めるライン。リスティング広告の管理画面で簡単に変更できる
- 品質スコア:クリック率などの出稿の良し悪しで決定される
- 掲載順位:クリック単価と品質スコアによって上限する
それでは広告費をどのように決めたらいいのか?
アフィリエイト・個人事業主・中小企業など「立場と販売する商品サービス」によって広告費の決定は柔軟に考えた方がベターです。
その考え方として5つお伝えして行きます。
リスティング広告費用の決定
以下5つのポイントでリスティング広告費用の決め方を解説します。
- クリック単価
- 成果目標
- 利益
- 損益分岐点
- ライフタイムバリュー
クリック単価で費用を決める
リスティング広告の費用を平均クリック単価で決める場合は、グーグル広告が提供しているキーワードプランナーで簡単に確認できます。
以下はグーグル広告のキーワードプランナーで「検索のボリュームと予測のデータの確認」で「痩せるサプリ」と調べた結果表示されたデータで、平均クリック単価は130円です。

CVRが10%だとして月間50個販売したいとしたら、以下のように考えます。
- 1個販売するために必要なクリック数:10
- 50個販売するために必要なクリック数:10クリック×50個=500
- 500クリックを集めるために必要な広告費:クリック単価130円×500クリック=65000円
売上げなどの成果目標から費用を決める
前述の案件CVRが10%、売値単価4000円の商品を月間100万円売り上げ・250個を販売したい場合、以下のように考えます。
- CVR10%で250個販売したい場合に必要なクリック数:2500
- 成果目標から試算するリスティング広告費用:2500クリック×クリック単価130円=325,000円
このようにして成果目標(上の場合100万円の売上げ)からリスティング広告の費用を予定しておけばいいでしょう。
[st-kaiwa1]リスティング広告で商品・サービスを販売するとしたら、リスティング広告でどれだけ年間売り上げの達成をしたいのか?想定するのもよいでしょうね^^[/st-kaiwa1]利益から費用を決める
売上げなどの成果目標よりも「利益の方が重要だよ…」といった考え方を重視したい人は、以下のようにしてリスティング広告の費用を決定します。
利益から試算するリスティング広告費用:1件の売り上げを獲得するために必要な費用×目標販売数
損益分岐点で費用を決める
損益分岐点でリスティング広告の費用を決定する場合、製造から商品・サービスに携わっている方が選択しやすいです。
前述の案件は売価が4000円、製造コストは1個あたり1000円、利益は3000円とします。
この場合1個販売するごとに費用が3000円超えていると赤字になる計算です。
損益分岐点を2000円として、販売目標を250個とするならば、リスティング広告費用は50万円を予定すればいいことになります。
アフィリエイトはこれに近いものがありますが、計算方法は上と異なります。以下の参考書籍をご参考ください^^
[st-mybox title="参考" fontawesome="fa-file-text-o" color="#757575" bordercolor="" bgcolor="#fafafa" borderwidth="0" borderradius="5" titleweight="bold" fontsize="" myclass="st-mybox-class" margin="25px 0 25px 0"] [/st-mybox]
LTVから費用を決める
商品やサービスの性質上「リピートする顧客が必ずいる」といった場合、顧客が商品やサービスを活用し始めてから終わりまでの期間どの程度の利益をもたらすか?といったlife time valueの観点でリスティング広告費を決めるのもよいでしょう。
前述の案件で利益は1500円、平均3回のリピートがある場合、4500円の広告費であれば赤字になりません。
このLTVの考えで250個販売をしようとするならば、4500円×250個=1,125,000円がリスティング広告費用の予算となります。
LTVを知っている企業は、必然的に自営業者や中小企業になりうるわけですが、少なくても1~2年の顧客の消費行動を元にしたデータを持っていることが前提。
[st-kaiwa1]予算額や経験値からして、比較的事業が安定した企業が実践できるリスティング広告の決め方だと言えそうですね。[/st-kaiwa1]
費用を下げるポイント
リスティング広告の費用についてどの程度の予算を考えておけばいいのか?
例え上のように5つの考え方が分かったとしても、リスティング初心者の場合「広告費ばかり出て行って売り上げが立たなかったらどうしよう…」などと考えて二の足を踏んでしまいがちです。
しかし、これからお伝えする「リスティング広告費を抑制する4つのポイント」を実践しつつ、後述する広告費の考え方を頭に入れておけば、二の足を踏まずに済みます。
除外キーワードのこまめな設定
リスティング広告は「指定したキーワードの範囲で検索結果に表示され、クリックされてはじめて課金される仕組み」になっています。
しかし、広告運用側からすると想像もしないキーワードでクリックされているケースはあり、これでも課金されます。
「これでは絶対にこの広告は成約されない」と分かる検索語句については、予め除外キーワードとして設定しておけば、余計な課金をされずに済みます。
リスティング広告を運用していて、1日に1回は「どんなキーワードでクリックされているのか?」を管理画面で確認するようにし、不要な検索語句についてはこまめに除外キーワードとして設定しておきましょう。
品質スコアの向上
さきほど、クリック単価は以下の3つで決定されるとお伝えしました。
- 上限クリック単価:出稿者が「ここまでだったら広告を表示してもいい」と決めるライン
- 品質スコア:クリック率などの出稿の良し悪しで決定される
- 掲載順位:クリック単価と品質スコアによって上限する
このうち品質スコアについては1~10の評価が与えられ、以下の3つで決目られています。
■品質スコアの3つの要素
- 推定クリック率: クリック数/広告表示回数
- ランディングページの利便性: 閲覧者にとってLPが使い勝手が良いかどうか
- 広告の関連性: 広告とランディングページの関連性が高いかどうか
つまりクリック単価を決める以下3つの要素で出稿側が調整できるとしたら、上限クリック単価と品質スコアです。
- 上限クリック単価:管理画面で変更可
- 品質スコア:3つの要素を向上させることで誰にでもスコアアップは可能
- 掲載順位:直接的に変更を加えることはできず、飽くまで1と2を改善した結果として順位が変動
「上限クリック単価」はリスティング広告の管理画面でワンクリックで変更できますが、それ以上に「実際のクリック単価」を下げたい場合は、品質スコアをアップさせて結果的に単価を抑制する方法が一番手っ取り早いのです。
[st-kaiwa1]私の経験上ですが、品質スコアをどんどん上げた結果、キーワードプランナーで表示されるクリック単価をはるかに下回る単価になるケースがほとんどです。スコアを上げて単価を下げるしかない、としか考えません(笑)[/st-kaiwa1]ロングテールキーワードを活用する
複数の語句の掛け合わせからできているロングテールキーワードでリスティング広告を打つと、クリック単価を低く抑制できます。
例として以下3つを比べてみると、「どのキーワードが一番CVされやすいか?」が一目瞭然ですよね^^
- サンダル
- 男性用 サンダル
- 男性用 サンダル 通販
- 男性用 サンダル 27㎝ おすすめ
3はネットから購入したい人、4はネットでおすすめされていた27センチサイズのものでよければ購入する人で、ロングテールキーワードの好例と言えます。
1と2の検索語句では購入するかどうか?かなり望みが薄そうですよね。
ロングテールキーワードの場合はクリック単価が安く済みますし、モノによってCVが決まりやすいです。
リスティング広告費の抑制にロングテールキーワードの活用を検討するのがおススメです。
時間・曜日などによる非表示
リスティング広告は、広告を時間や曜日によって表示するかどうかを細かく調整できるようになっています。
商品やサービスのターゲット次第で広告を表示させずに広告費用を抑制する考えも有効です。
OLをターゲットとした痩せるサプリでリスティング広告を打つ場合、広告の閲覧が集中する時間帯は21時前後です。
21時前後ならば仕事から解放され、ゆっくりテレビでも見ながらスマホに名前や住所を入力できます。
これが正午ごろだと、申し込みの障害になる要素はいろいろと考えられるので、「広告を閲覧しても申し込まない」という場合もあるかもしれません。
こうしたように「ターゲットの消費行動がある程度つかめている場合」は、広告を表示させる時間帯を決めてメリハリのある運用をするのもよいでしょう。
また、「土日限定で広告配信」などと言ったように曜日指定で広告を表示するのも可能です。
費用の考え方おすすめ
[st-kaiwa2]まだ不安がないわけではない[/st-kaiwa2]なんて考えだすとキリがないリスティング広告の費用ですが、私からのおススメの考え方として以下をお伝えします^^
最適化がかかるまでは、広告費は「最適化するための費用」と考える
リスティング広告を出稿して100発100中で成約が取れることはまずありません。
運用してデータを貯め、データを活用して、最適化をしていくのです。
最適化がかかれば「少ない広告費で高い成約率」が実現できます。
理想的ですよね^^?
つまり、最適化がかかるまでの期間に要した費用は、「最適化するための費用」と考えると良いでしょう。
ゼロ円で最適化をすることは不可能に近いですが、理想的な広告運用に行きつくまでの費用として考えるのです。
[st-kaiwa1]海外に行ってリゾートを楽しむにも、渡航費が必要ですよね。「理想的な広告運用に行きつくまでの費用」もそれに似てるなあと思ったりします。[/st-kaiwa1]
最適化がかかるまで一日の予算を上げず、成約率が上がったところで予算を上げる
一日に多くのリスティング広告予算を割くのは誰しも不安が付き物です。
特にアフィリエイターや個人事業主にとっては、許容できる一日の予算感もあると思います。
「1日の広告予算額は最小限の500円まで」などと決めておき、運用中にデータをフル活用、最適化がかかって成約が取れ始めれば一日の予算額を増やせばいいだけです。
つまり、成約率が思わしくない期間は「許容範囲で最小の一日の予算」を「最適化するためデータを取る費用」と考え、成約が取れ始めたら徐々に予算を増やして利益も増やせばいいんですよね。
はじめから大判振る舞いをする必要はありません。
アフィリエイターや個人事業主「出稿して入ってきたお金から、広告費を継ぎ足す」の考えをして行けば、不安なく運用できると思います。
費用をかけて広告代行会社に頼むのもありだが、一連の流れは担当者が知っておくべき
最後にもう一つお伝えしておきたいのが、広告代行についての考え方です。
リスティング広告を代行してくれる会社があります。
広告の代行をお願いする場合、たいていは「リスティング広告に支払う広告費」と「リスティング広告費の20%程度の代行報酬」が必要になるんですね。
広告代行会社を通してリスティング広告を打つのも一つの手ですが、広告代行を依頼する側としてリスティング広告の一連の流れを把握しておくのがおススメです。
「湯水のようにバンバン広告費を使える!」という企業はおそらくこうした記事にアクセスしてもいないと思うのでお伝えしますが、広告代行会社がどのように広告を運用しているのか?丸投げすればするほどお金の使途についても無関心といって過言でないからです。
広告代行会社からすると「このくらいの費用を払ってもらわないと」という線はあるかと思うのですが、何にどの程度の代行費用が使われているのか?を知るために、広告代行を依頼する側も最低限リスティング広告の一連の流れは把握しておいた方がいいわけです。
私自身はリスティング広告を知るために数社のウエブ広告会社にしっかりお金を払って勉強させていただきました。
[st-kaiwa1]全て「代行ではなく、教えてもらいながらほとんどは自分で運用する」といったような契約でしたよ^^ 優良な企業にしっかり学んでスキルを蓄積してきたので独断と偏見から来る稼げなさも未然に防げて来たし、プロから得られることは大きかったです。[/st-kaiwa1]
湯水のようにバンバン広告費を使えるわけではないし、広告費のお金の使途についても無関心というわけでもない、という場合は、以下私が執筆しているリスティングの教科書を参考にしてみてくださいね。
[st-mybox title="参考" fontawesome="fa-check-circle" color="#757575" bordercolor="#BDBDBD" bgcolor="#ffffff" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold" fontsize="" myclass="st-mybox-class" margin="25px 0 25px 0"] [/st-mybox]まとめ:リスティング広告費用は、状況に合わせた予算を
リスティング広告の費用は状況に合わせた予算を組むのがおススメです。
広告費をバンバン使える!といったケースはまれだと思いますので、最適化がかかって成約が取れ出したら、入ってきたお金から、広告費をねん出する、こんな考えで利益を増やしてみてはいかがでしょうか?
幸いリスティングは少額でテストができますし、費用をこれ以上出したくない!といった時はいつでもリスティング広告は停止できます。
しかし、「どのくらいクリックされてどのくらいの広告費が出て行くのか?」出稿してみない事にはわからないのも事実。
広告費について凝り固まった考えでいれば入ってくるお金も限られてしまいますので、5つのポイントを参考にしながら柔軟に対処していきましょう^^