リスティング広告のキーワード選定はユーザーの質と成約率を左右する重要な作業

リスティング広告において予め登録しておいたキーワードが検索されて広告がクリックされたときにだけ課金される仕組みになっており、クリック課金型広告とも呼ばれます。

広告がクリックされてユーザーがランディングページに流入するようになっているので、キーワードは自社メディアへのアクセスをもたらす橋渡しとなる役割を果たすという意味で極めて重要。

[st-kaiwa1]この記事ではリスティング広告のキーワード選定について以下をお伝えしています(^-^)[/st-kaiwa1]
  • キーワード選定をする前提として言えること
  • 選定の2つ視点から「見込み度」を考える
  • 使用するツール
  • マッチタイプ

キーワード・広告文・LPがユーザーニーズに合致しているのが前提

リスティング広告がユーザーに活用されるときの簡単な流れは以下の5つのステップになります。

  1. ユーザーが何らかのキーワードを検索する
  2. 検索結果にリスティング広告が表示される
  3. 興味を持ったユーザーは広告をクリック
  4. ランディングページに流入
  5. ランディングページの中身が気に入ったら何らかのアクションを起こす(申し込みなど)

ユーザーは日常で「課題を解決したい・疑問を晴らしたい・もう失敗したくないから対策が知りたい」などと考えてウエブ検索を行っており、その検索意図には実にさまざまな背景があります

[st-kaiwa1]日常で検索されるキーワードはせいぜい1~3語程度の短い言葉の組み合わせにすぎないかもしれませんが、それにはユーザーそれぞれのストーリーがあるんですね(^-^)[/st-kaiwa1]

リスティング広告におけるキーワードはそのような意味において如実にユーザーの本質を物語っていると言えます(^-^)。

ユーザーが検索からリスティング広告をからランディングページにアクセスするときに、キーワードはその橋渡しの役割を果たし、キーワード・広告文・ランディングページそれぞれの関連性が高く、これらがユーザーニーズに寄り添っていればいるほど目標が達成しやすくなります

キーワードはユーザーニーズとリスティング広告の目標から選定するかどうかを考えてみる

どんなキーワードをリスティング広告に設定すればよいのか?選定基準を挙げるならば「ユーザーニーズとリスティング広告の目標が達成できるか?」です。

例えば予約制のパーソナルトレーニングジムの無料体験申し込みをしてもらうのがリスティング広告の目標だった場合、以下3つのキーワードについてユーザーニーズと目標達成が可能かどうか?の視点から考えてみます。

ユーザーニーズから 広告で達成する目標から
カーヴス カーヴスは個別指導を行うジムではなく、好きな時に行けるお手軽出入り自由なフィットネススタジオ。これがユーザーニーズ 予約制パーソナルジムにはこのキーワードのユーザーニーズはマッチし難い
キック
ボクシング
無料体験
キックやパンチが主なワークアウトスタイルとなっているキックボクシングをお試しに体験してみたい、というのがユーザーニーズ ジムの中でもワークアウトスタイルが格闘技系のキックボクシングに絞られているため、予約制パーソナルジムにはマッチし難い
パーソナル
トレーニング
おすすめ
筋肉の増量やシェイプアップなどを目的とした個別指導型のおススメのジムが知りたい 目標を達成しやすいキーワード

キーワードを選ぶにあたってどんな検索意図があるのかを上の表のように考えてみることで、「うちのリスティング広告にマッチするかどうか?」がわかります。


ユーザーニーズとリスティング広告の目標が合致すれば、成約の見込みが高くなるんですね。

つまりキーワードが自社のリスティング広告にとって有益なのかどうかを検証し、2つの視点で見た合致度が高いキーワード程、ユーザーの質がいいと言えるのです。

キーワードを探す先は「過去から蓄積している広告のデータ」を提示してくれるツール

過去ユーザーがどのようなキーワードで検索したか?の過去データを蓄積しているツールを活用することで、広告費を要するリスティング広告が行き当たりばったりにならずに済みます

リスティング広告で設定するキーワードは、以下のツールで提示されるような過去の広告のデータから抽出するのが有効です。

キーワードプランナー

キーワードプランナーは検索エンジンの最大大手グーグルが提供するツールです。

最大大手のグーグルでは年2兆回検索が行われているので、その検索システムがストックしたデータが元になっているキーワードツールはおそらく一番精度が高いです。

基本的にはグーグル広告に広告費を払っていれば、キーワードプランナーが使えるようになっています。

以下のようなキーワード一覧がまとめられたエクセルファイルをダウンロードできるようになっており、月間の検索ボリュームと競争度(competition・激戦になりやすいかどうか)・入札単価が提示されるのです。

関連語ツール

good keywordのような多くの関連語を提示する関連語ツールから自社リスティング広告に相応しいキーワードを拾うのも有効です。

good keywordではグーグル(以下の画像中のG)・ヤフー(画像中Y)・BING(画像中B)などの検索エンジンで検索されている関連キーワードを拾うようになっているので、効率的・精度よく過去の検索結果からの関連語が抽出できます

検索語句

ウエブ検索して「最下部に表示される関連検索キーワード」も有効な場合が多いです。

下の画像で言うと、ガーデニング道具を検索したら赤枠内のような関連キーワードが出てきました。

前述したgood keywordのような関連キーワードツールでも、検索結果から得られるキーワードは含まれている場合も多いですが、そのうちで検索結果に表示されている場合は最重要関連キーワードとして位置づけるとよいでしょう。

グルーピングをしてみる

キーワードプランナーや関連語ツールで抽出したキーワードについて、キーワードの特性ごとにグルーピングしてみるもよいでしょう。

予約制のパーソナルジムの無料体験申し込みがリスティング広告の目標となっている場合は、以下のようにそれにふさわしく価格・比較・場所・サービス内容・申し込み関連のキーワードなどに割り振りして、見込み度が高いユーザーを集めるように意識するのです。

予約制のパーソナルジムについてのキーワードのグルーピング一例

  • 価格:パーソナルトレーニング安い
  • 比較:おすすめ・比較・ランキングなどがつくキーワード
  • 場所:有楽町パーソナルジム
  • サービス内容:女性専用パーソナルジム
  • 申し込み:パーソナルトレーニング体験

 

[st-kaiwa1]なお、グルーピングはリスティング広告の目標によっては必ずも必要ない場合もあります。PPCアフィリエイトの場合は必ずしもグルーピングが必須なわけではないですよ(^-^)[/st-kaiwa1]

適切なキーワードのマッチタイプを選ぶ

リスティング広告にはキーワードのマッチタイプと呼ばれる設定があり、検索されたキーワードに広告を表示させる範囲を決めます。

マッチタイプについても、パーソナルトレーニングジムを例にしてみて行きたいと思います。

入札するキーワードは「パーソナル トレーニング」です。

完全一致

キーワードのマッチタイプが完全一致の場合は、入札キーワードの語順・スペルが完全に合致した時だけに表示されます。

下のキーワードで言えば、「パーソナル トレーニング」で検索された時のみ表示されます。

パーソナル トレーニング トレーニング パーソナル パーソナル ジム
パーソナル トレーニング 料金 パーソナル ジム 女性 トレーニング ジム
ダイエット パーソナルジム sixpad ジム ゴールドジム パーソナル
パーソナル トレーニング おすすめ トレーニング パーソナル 女性 パーソナル ジム 近く

 

フレーズ一致

フレーズ一致は入札したキーワードに完全に一致するキーワードが語順通りに入って検索されている場合に表示されます。

下のキーワードで言えば、赤文字にしている3つだけになります。

パーソナル トレーニング トレーニング パーソナル パーソナル ジム
パーソナル トレーニング 料金 パーソナル ジム 女性 トレーニング ジム
ダイエット パーソナルジム sixpad ジム ゴールドジム パーソナル
パーソナル トレーニング おすすめ トレーニング パーソナル 女性 パーソナル ジム 近く

 

部分一致

部分一致は入札キーワードの関連するキーワードが検索された場合に表示され、マッチタイプの中で最も多く表示されるキーワード設定です。

下のキーワードで言えば全てが表示されるようになります。

パーソナル トレーニング トレーニング パーソナル パーソナル ジム 
パーソナル トレーニング 料金 パーソナル ジム 女性 トレーニング ジム
ダイエット パーソナルジム sixpad ジム ゴールドジム パーソナル
パーソナル トレーニング おすすめ トレーニング パーソナル 女性 パーソナル ジム 近く

部分一致法はたくさんのユーザーにリーチできる一方、取り扱いのサービスや商品に関係のない語句で検索・クリックされる場合もありますので、予め除外キーワード設定しておくようにするのです。

絞り込み部分一致

絞り込み部分一致の場合は「完全一致以上部分一致以下の範囲で」広告を表示させるマッチタイプで、入札したキーワードの語順は問われません。

例えば「パーソナル トレーニング」で入札していたとして、「パーソナル」というキーワードに絞り込み部分一致の設定をしていたとします(設定方法は”パーソナル トレーニング”です)。

下の語群では赤文字のキーワードが表示される可能性が高いです。

パーソナル トレーニング トレーニング パーソナル パーソナル ジム 
パーソナル トレーニング 料金 パーソナル ジム 女性 トレーニング ジム
ダイエット パーソナル ジム  sixpad ジム ゴールドジム パーソナル
パーソナル トレーニング おすすめ トレーニング パーソナル 女性 パーソナル ジム 近く

 

完全一致法で設定すると極端に少ない広告表示になってしまいがちですが、部分一致法並みに広く表示させたくないという場合に絞り込み部分一致法が役立つでしょう。

まとめ:リスティング広告のキーワード選定はユーザーの質と成約率を左右する重要な作業

キーワードをリスティング広告に設定するとき、ツールから抽出した大量のキーワードから選定することになるので、作業自体が雑になる場合もあるのではないでしょうか?

前述したようにリスティング広告とランディングページを繋ぐ架け橋がキーワードとなり、流入してきたユーザーの質も成約率も左右するので、実は1つ1つじっくり検証しながら自社の出稿に有益なのかどうかを見極める必要がありますよね。

[st-kaiwa1]難しそうというイメージを持ったとしたら、慣れていない・やったことがないというだけのこと!! 慣れたらキーワード選定は歯磨きと同レベルでササっと終わります!![/st-kaiwa1]

この記事ではキーワード選定だけにテーマを絞ってリスティング広告についてお伝えしていますが、リスティング広告のやり方全体を知りたい場合、以下をご参考ください。

 

 

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